指導事例
勉強だけでなく日常生活のサポートもした生徒の指導事例
生徒の基本情報
家庭教師開始時期
中学校1年生の夏休み
家庭教師のコース
週2回 120分授業
家庭教師開始時の成績
英語:5点/50点 数学:7点/50点
志望高校
開誠館高校 ⇒ 法政大学
指導教科
英語・数学
指導内容と結果

開誠館中学校の生徒さん。中学受験はクリアしたものの、小学校までの勉強が不十分で中学校1年生の1学期の期末テストで数学は7点/50点、英語は5点/250点という結果。これではまずいと家庭教師をスタートすることにしました。

夏休みからの指導だったのですが夏休みは小学校4年生の算数から復習。とても明るく元気な子ですが、少し多動性の障害がある子。そのため集中力がなく落ち着いて指導を受けられない生徒でした。そういったことからか、あまり点数が取れないことも本人は意に関せずといった様子。ただ、学校から宿題ができていなかったり、提出物が提出できないという生活指導もあり、その状況は高校1年生まで続きました。

家庭教師をつけて成績は少し向上したものの、高校1年生までは英語も数学も15点/50点くらいしか点数が取れませんでした。家庭教師の指導は、学校の提出物や宿題をしっかりとやる事からスタート。高校1年生の後半になると自我が芽生えてきたのか、本人も勉強をしないといけないという自覚が出てきました。

そのため、その後は少しずつ成績は向上し、数学も英語もクラス平均の点数をとれるようになりました。そこからは家庭教師としての宿題もこなせるように。高校2年生の段階では、本人が学校の授業での手ごたえも感じてくれ、3年生になると大学進学を本人から希望するようになりました。

大学は東京の大学に進学したいという希望。夏休みに法政大学と日本大学、亜細亜大学の3つの学校のキャンパス見学に参加し、赤本を購入。家庭教師の指導の際には英語と数学をフォロー。それ以外の教科については本人が勉強を進めるという形で勉強を開始。塾には通わず、独学と家庭教師のみで受験に向けて進めていきました。

2月の大学受験では、赤本を購入した3つの大学すべてに見事合格。最初は勉強をするというよりも日常生活のサポートからスタート。高校1年生まではカバンの中にちゃんと教科書が入っているかどうかや提出物をちゃんと出せるようにという事で、本来の家庭教師の指導とはかけ離れた指導になっていました。

ちゃんと指導ができるようになった頃からの成績の伸びは非常に大きく、自我の目覚めまでに諦めず素地を作っておけたことが受験に間に合った一番の要因だと思います。もし、本人が多動で、勉強をすることに対してもあきらめてしまっていたら、自我が目覚めても、受験までには間に合わなかったと思います。家庭教師は単純に勉強を教えるだけではありません。その子の生活のサポートも含めて対応できるのがマンツーマンの良さだと思います。