指導事例
他動性発達障がいのある生徒さんの指導事例
生徒の基本情報
家庭教師開始時期
中学校1年生の11月
家庭教師のコース
週2回90分授業
家庭教師開始時の成績
70点台/250点
志望高校
修学舎高校
指導内容と結果

中学校1年生の11月から週2回90分授業で家庭教師を開始しました。
少しではありますが、発達障がいのあるお子さんで、他動性だったり、少しのことで感情的になってしまうなどの面がありました。そんな状況でしたので、親御さんからは家庭教師の開始時から、とにかく私立でも良いので高校に入ってほしいというご要望がありました。

家庭教師ステーションで家庭教師をつけるまでは、国語・数学・理科・社会・英語の5教科で250点満点中70点くらいの成績でした。指導中はつきっきりのため問題ないのですが、宿題を出すと答えを写してしまうという面も。学校での宿題も同じような状況があり、学校ではやり直しさせられてしまうことも多々有ったようです。家庭教師の指導では何度も注意し、宿題の出し方を工夫することでクリアしていきました。

具体的には、1回20分程度の宿題を1日おきのペースで出しました。宿題の量を多くしないことで、まずは確実に宿題をこなしてもらうようにしていきました。内容としては、計算の宿題を課していたので、必ず計算過程を書くようにしてもらい、答えを写してしまうことなくしっかりとこなすことをしてもらいました。

本を読む子でしたので、国語や英語の成績はそれほど悪くありませんでした。
とにかく算数が苦手で、計算ミスが多い状態。学校の勉強以外に、小学校2年生からのドリルを100円ショップで購入して対応しました。指導を始めたころ、小学校の四則計算はできるにはできたましたが、2桁や3桁の計算になるとミスが出ていました。やはり精神面での落ち着きのなさからか、少しのことで投げ出してしまったりと、集中力がないということが起因していたように思います。ほかにも暗算の本である陰山メソッドなども行い徐々に算数(数学)もできるようになってきました。

1年経つと当初は1桁の点数が20点から25点取れるように。
最初は数学だけの指導時間しかとることができなかったのですが、1年経ってほかの教科も指導できるようになりました。中学校3年生の2学期くらいからは、毎日宿題として1日2教科を40分ずつくらいを出す形。指導開始時、中学校1年生にしては少し幼い感じのお子さんでしたが、卒業する頃には徐々に周りに成長が追いついてきて、夏休み以降は自分でもやらなくてはいけないという気持ちが高まってきたようです。心身ともに成長してくれました。そのため、宿題もしっかりとこなしてくれ、最終的には5教科で130点/250点まで成績は向上。数学は30点近くとれるようになり、他の教科はもともと15点くらいだった点数が20点から25点くらいになりました。

本来であれば公立高校も狙える点数まで成績は向上しましたが、内申点が低かったため修学舎高校を単願受験することに決め、なんとか合格することができました。