- 家庭教師開始時期
- 中学校3年生の4月
- 家庭教師のコース
- 週2回 90分授業
- 家庭教師開始時の成績
- 5教科合計:30点~40点/250点
- 志望高校
- 湖北高校
中学校3年生の4月から週2回90分授業で家庭教師を開始しました。
家庭教師ステーションで家庭教師をつけるまでは、国語・数学・理科・社会・英語の5教科で250点満点中30点~40点の成績でした。
家庭教師をつけて約3ヶ月、1学期の期末テスト時点での彼の成績は58点。1学期終了時点での内申点は24点という状況でした。
1学期はあまり成績が伸びなかったのですが、夏休みは週3回に家庭教師を増やして2学期の静岡県学力調査テストの対策を行いました。通常の学校の勉強と学力調査対策としてまずは中学1年生と中学2年生の総復習を一通り行いました。
野球部に入っていた彼は、夏休みで部活が終わるとすこしずつ自分なりに勉強をやろうという気持ちになってくれました。高校行っても野球がやりたかったので、志望校を湖北高校に設定。野球だけなら浜松工業高校や浜松商業高校に進学という道もあったのですが、家庭教師の授業の際に大学に入ってからの進路のことや大学生活の話をすると、できれば普通科に進学し大学に入りたいという気持ちを持っていったようです。
やる気になってくれた彼をサポートするために、授業の際に日々の勉強のやり方を指示しながら1日2時間程度の宿題を出しました。必ず毎日やってくれたわけではないですが、1学期に比べ明らかに勉強量(勉強時間)が増えていましたので、怒ることなく進めていきました。
勉強に不慣れな子は、どうしてもすべての宿題をこなせるわけではありません。もし、宿題をしていなくて怒ったところで効果はありません。むしろせっかくやる気になっている生徒のやる気をそいでしまいます。1ヶ月でやる勉強の計画が1ヵ月半かかっても、全部計画したものをきちんと消化していくことがその子の自信になりますし、その先の将来にもつながると考えて授業をしています。
部活が終わったことから、2学期は勉強量も増えました。周囲と比較したら少なかったかもしれませんが、やる気になってしっかりとしやった勉強は時間では換算できません。ダラダラとただこなした5時間よりも、きちんとやり方を教えてあげて真剣に取り組んだ2時間の方が明らかに成果があがります。
勉強の甲斐もあり、第2回静岡県学力調査テストでは85点をとることができました。2学期の内申点は25です。この時点では三者面談で湖北高校は厳しいと学校の先生からも言われたようです。ただ、本人の強い希望で湖北高校を受験することになりました。
3学期の学校の中間テストでは90点程度。本人も受かるとは思っていなかったと言っていましたが、結果は湖北高校の普通科に合格できました。
三社面談等の結果もあり、本人が目標達成への意識をより強くしたのだと思いますが、3学期は勉強時間が明らかに増えました。授業内容についても自分で積極的に色々メモしたりしていた姿が印象的です。
やはり本人の意識が高まった時に、進路の話をしてあげることが効果的ですね。今後の学生生活など意欲を振るい立たせるようにしていきました。
また、彼の場合とにかく計算と歴史が好きだったということがあります。計算や歴史については特に反復が大切です。計算問題と歴史の重要語句に関しては反復を欠かしませんでした。歴史の重要語句は別の重要語句ノートを作成し、重要語句と内容をまとめたりしました。英文法については学校の参考書である『自習室』では難しすぎると思ったため、市販の簡単なテキストを用意して対応しました。ただ、苦手なものを克服させるよりも好きなものをより好きになってもらい自信を持ってもらったことが、その他の教科の成績向上にもつながったのだと思います。